YB展2021年

 ずいぶん更新が遅れてしまいました。
6月は特にユーチューブ作成に精力を注いでおりました。

 さてさて、これも少し前にこととなりますが、去る6月27日より7月3日まで、横須賀市文化会館にて、第80回YB展が開催されていました。
ここで当研究所の関係者の作品を紹介して参りたいと思います。

 まずはエース原恭子さん☆
F100号の大作です。
時代劇ドラマがこれから始まりそうな、とても物語性の強い絵画となっています。
装束からして、身分の高い、それこそ王朝絵巻☆
この意思の強い眼差しを持つ若い女性の運命や如何に? といった風情でございます。
足元を守護する一匹の狼・・・。
とっても強そうですよね。
こんな味方がいたら、もう怖いもの無しです!
どんなに苦境に立たされようが、忠犬、いや忠狼が守って窮地を必ずや救ってくれますね♪
波乱万丈も絶対にハッピーエンドでございます。。

 主体展会員で、東京でも神奈川でも活躍される細矢恵美子さん。
F120号と、これも巨大です。
7~8年前は横須賀市市民文化祭に出されて賞を取られてましたが、そこから快進撃止むこと無し。
どんどんオリジナリティー溢れる画面になって来ています。
言葉化されない神的領域が細谷さんの体内に宿って、この激しい世界を顕現させているのか、はたまた細谷さんご自身の内面のあまりの激しさなのか? なかなか判別が付きませんが、きっと両方なのでしょう、『生の意味』を突きつけて来ます。
ここまで強く生きていない自らを反省させられます・・・。

自由闊達・縦横無尽の橋本まち子さん。
この作品でも橋本さんの豊かな精神が横溢しています。
スピード感あふれる大きなタッチと繊細なディテールとが共存して、一見豪放磊落な画面のようで非常に知的なタブローとなっています。
特にこのブルーが目に染みます!!

 加山ブルーと言えば加山雅子さん。
とても色感の良い方です。
蓮の花を描いてらっしゃるのですが、固有色を無視して青を貼り付けましたね。
さすがです☆
ここまで大胆に色を変えることは、なかなか勇気がいることです。
一輪だけ清らかなつぼみ状態の真白き花・・・。
これもきっと深い意味があるのでしょう。
シチリアの建物群もどこか憂いを帯びて追想と空想の世界へと誘ってくれます。

時代がかったもの、時を経たもの、使い古したもの、などを優しく丁寧に歌い上げる近藤俊子さん。
今回は上町にある骨董屋さんでの一コマです。
日本人形の周りには、古いミシンやよく分からない人形やぬいぐるみやランタンやガラス瓶などが雑然と並んでいます。
ほこりを被ったような色調が上手いと思います。
ピカピカでないものを掬い上げる近藤さんのメンタリティー。 誰にでも優しいお人柄を象徴していますね☆

 YB元会長にして白日会の重鎮でもあられる沼田敏先生。
今回は比較的小ぶりな作品ながら、日常的な光景を活写されています。
手前の緑と、空気遠近によってブルーとなった奥の山との対比が、まずもって美しいです。
そしてエメラルドグリーンの海。
三浦半島の海はめったにその色をすることはありません。
きっと沼田先生の愛がそういう色にさせたのでしょう・・。
点景人物として配された、仕事する若者。
人間がそこにいるだけで風景が引き締まります。
手前の草地や砂浜はあまり説明的に描写はされていませんが、小さい面積ほど念入りに描いて、大きな面積になるほどザックリ描く、という手法が勉強になります☆

 最後になってしまい申し訳ありません!
恩師=青木道夫先生。
国画会の最重要作家のお一人です。
『あるモニュメント』と題された作品は、先生の主要モチーフである、犬、羊、そして花々がコンバインされています。
モニュメントでありながら、それぞれがとても生き生きと描かれています。
だからこその物語性。
見れば観るほど様々な空想が頭を駆け巡りますね。
大きなジャンル分けで言うと”シュールレアリスム”。 夢の中での世界でもありましょう。 無視意識に訴えかけてくる面もあるようです。
背景の明暗反転接続色面がとっても綺麗です☆

ということで、ぼちぼち、終わった展覧会でも取り上げて参りたいと思っています。